産地別の特徴

昆布の生産量は大体年間30,000トンが平年作とされています。

このうち東北3県(青森・岩手・宮城)は約1,500トンと国内生産量の5%。

北海道が全体のほぼ95%に相当する生産量を示し、流通面に大きなウェートを占めています。

昆布は採取される時期とその性状と用途によって製品化(加工調整)され、その区分・名称がつけられています。


ま昆布(道南産)
上品な甘味を持ち、噛めば噛む程に特有の甘味が出ます。ダシ汁は澄んでいます。だし昆布、高級佃煮、おぼろ昆布などに用いられます。

みついし昆布(日高産)
肉質が柔らかく、煮上がりが早いため、煮物用として多く用いられます。ダシ汁は、若干、青白く濁りますが、磯の香りを感じます。昆布佃煮、昆布巻、大衆だし昆布として用いられます。

なが・あつば昆布(道東産)
肉質が柔らかく、早く煮えるため、大衆佃煮原料や煮昆布、おでん昆布などに多く用いられます。

りしり系えながおに昆布(羅臼産)
特有の濃厚な味で、ダシ汁は濁りますが、濃いダシがとれます。鍋物だしには最適な昆布です。

りしり昆布(道北産)
ダシ汁が澄み、透明に近いダシがとれます。特有の風味が喜ばれ、京料理に多く用いられます。高級料理向けだし昆布として、千枚漬けなどの高級お漬け物だし昆布として用いられます。
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